【ミッシングリンク】2017年 10月 クラブチャンピョン杯
掲示板 見まぐれ競技ゴルフを閉鎖した5005頃から、会社の多忙と家族事情により、クラブ外の競技から離れた。
2016年頃にはラウンドも月例のみとなり、コースに行くのは年に10回程度。
クラブ4大競技も参加したりしなかったりだったが、この年はたまたま都合がつき、久しぶりにクラブチャンピョン杯に挑戦した。実力的には恐れ多い参戦だったが、この日、私にゴルフの女神が舞い降りた・・・
予選
ここ数年、コースに行く回数は少ないものの、練習はそこそこしていた。しかし上達するにはいかんせんラウンド不足は否めずスコアも90くらい。 あまりゴルフに熱心になれない私を、月例に誘い続けてくださった先輩シングルのSさんには感謝している。
予選は首尾よく10位で通過。決勝16人のマッチは、予選の順位が 合計17になるように組まれる。(1位と16位・・・)10位以内で通過すれば初戦で上位選手と当たらなくて済むため、10位と14位の差は結構大きい。
1回戦対戦相手は、予選7位の I さん。
ウチのクラブでは比較的若手で新参、まだ40歳前半だ。HCは9 だが、実力を買われて既にインターの選手である。
ガタイがあり、ゴルフを始めたころにプロにならったのかフォームは流麗かつ締麗で無駄がない。ところで、予選の私の前の組は、Tさん、Yさんという「新旧ゴリラ対決」で注目された。2 人とも相変わらずの飛ばしっぷりだったが、同組だったIさんも負けず劣らず飛ばしていた。Iさんとはこれまでご一緒したことはなかったが、後ろの組から見て無理に振ってる感がない割には距離が出る点が目が留まった。
マッチの結果。結果的には、4&5で圧勝だったが、これは私の「入れてボギーで分け」となる3m前後のバットがいくつか運よく決まっため。スコア的には同じくらい。Iさんは、マッチプレーが初めてだったため、明らかに実力が出し切れなかった。ショットでは打ち勝っているものの、寄せでまごつく場面が多く、獲れるホールでアップが取れていなかった。
しかし、間近で見たスイングはやはりいい。アドレスの前傾を保ちながら肩を縦に回す動きが完全に出来ている。頭が動かず体重移動も抑えながら、上体にトルクをかけるという最近のスイングだ。これで距離も出るのだから、強いに決まっている。いや、絶対にこれから強くなる。私ももっとショット力を上げないと次は勝てないだろう。
2回戦相手は、ウチのコース名実共にナンバー1のKさん。
クラブ外の競技でも活躍されている、全国区の選手である。今年からグランドシニアなのだが、相変わらず強い。クラブ内では、ここ4-5 年は敵なしの強さ。
しかし、ナゼかこの日はマッチの噛み合わせが悪い(私には良い)。Kさんが頑張ってバーディとしたところで、私はOBでギブアップ。私がラッキーなパーにしたところで、Kさんポロっと外してボギーで負け。という感じで、非常に運よく私の勝ちホールが増えていき、 前半9ホールを何と Tat 3アップで折り返す。
さてこの日の私、相手が相手なだけに作戦など一切なし。
考えていたのは、
・負けることは分かっているが、いくら何でも10番で終わるのは嫌だな。
・あまり後続組より早く終わってしまうと、キャディ室から迎えに来たカートで帰る時、他の選手に恥ずかしいな。
・15番くらいまで行ければマッチとして恰好がつくか。出来るだけ18番近くまでプレーしたいな。
ということくらい。
戦えよ(笑)
後半ハーフも同じ流れで進んだ。内容的にはKさん優位なのだが、Kさん、取れるところが取り切れず、じれったい展開。マッチは一進一退で進み、14番終わって、未だ Tat の2アップ。
ここからKさんの怒涛の反撃が始まる。
15番205ヤード パー3。Kさん 手前5メートル、私はピン左4 メートルに乗った。(乗ったのは3年ぶりくらい(笑) Kさん、ズドンと先にバーディ。 あっけにとられる私。Tat 1アップ。
16番上り340ヤード。 Kさん、セカンドを1メートルに付け、連続バーディ。アッと言う間に、マッチイーブン!!
私はこの時、プレッシャーも気負いもなく、完全にギャラリー状態。「さすが Kさん。なるほど、こうやって勝つんだな。」と、関心していた。「本気のKさんのショットを、こんな近くで見られてラッキー。」とさえ感じた。
戦えよ(笑)
17番、350ヤード。共にグリーンを外す。私は左手前でピンまで遠くボギー覚悟の距離。しかし、Kさんは攻め、グリーン左2mと外したものの、やさしい寄せを残す。
マッチイーブンの17番は、取れば途端にドーミー、つまり 17番を落とした選手は18番で勝たないと負け。相手に突然、強烈にプレッシャーをかけられる場面。今日初めて追いつき、流れが逆転、自分に来たと見るや一気に畳みかける。なるほどマッチプレーはこういう風に戦うんだな。
Tat 寄せ3メートルに乗って、ツーパットのボギー。
しかし、ここでKさんに異変が。Kさんにしては寄せのタッチがおかしく、2メートルほどオーバー。これを外してボギーで分け。未だマッチイーブン。
ついに18番。目標達成だ。ここまで来れば胸を張ってクラブハウスに帰れる。(笑)
ティーショット、Kさん、右プッシュしてバンカー方向。私、当たり悪いが、フェアウェイ。
さて、セカンド地点に来てみると、Kさんのボールがバンカーに無い。右奥に飛び越えたようだ。
え、ってことはOB?
Kさん打ちなおして、左ラフ。私は普段通り、ハイブリッドで残り70ヤードのフェアウェイに運ぶ。
Kさん、残り230ヤード上り、ボールはラフに沈んでいる。 これを5Wで強打して痛恨のミス。
これは、普段のKさんならあり得ないショット選択。しかしミスになってしまったがマッチプレイでは絶対に正しい判断だ。相手は、残り70ヤードのフェアウェイにいるので、パーか悪くてもボギー。Kさんがここから乗せてワンパットのパーか、寄せ1でボギーにするには、このショットに賭けるしか勝機はない。
ということで、気づいたら私が1アップで勝ち。
本日2回戦まで勝利したので、これでベスト4。クラチャンで2回戦突破は初めてだ。
長いゴルフ人生、練習を続けていればたまには私にも女神が舞い降りる。
決勝1週目でベスト4が決定。 来週の決勝2週目からは、36ホールのマッチプレイ。クラブチャンピョンまであと2勝だ。
決勝2週目は、KSさん(イニシャルが先週のKさんと同じなのでKSさんとさせていただく。) Kさんが、ウチの東の横綱とすると、KSさんは西の横綱だ。KSさんは、天才肌で、普段は全く練習しないという噂。小技ももちろん上手いが、ショットの切れが凄い。頭がバックスイングで後ろに動かず、その場で上から叩くスイング。ロングショットは低いフェード系だが、パワーが有り飛距離は抜群。ショートアイアンは、8番でさえバックスピンで戻ることもある、今時プロでも見られない迫力だ。
さて、私には初の36ホールマッチプレイ。この日の私は流れに乗れず、ツキにも見放された。その訳は、唯一アップ出来そうだった序盤4番ホールでゴルフの女神を怒らせてしまったからだ。
その難しい4番ホールで、私はボギーパットを外した。進行が遅れ気味だったこともあり、KSさんの残り5メートル・簡単なラインのバーディパットをコンシードした。と、その時、思い出した、KSさんがティーショットでOBを打ったことを。
スコア的には、1ラウンド目の私は、84くらいで普段通り。KSさんは好調で、4番でのOB一つの75くらいだったから、コンシードを考慮してもほぼパープレイ。1ラウンド目終了時点で9ダウン、2ラウンド目は4連続ダウンであっという間の試合終了、全く付け入るスキはなかった。
ということで、3回戦の最終結果は、実力通りとは言え、13アンド12と、英語で言えない? 見るも無残なマッチとなった。
3週目の結果はさておき、2017年 クラブチャンピョン杯は Kさんを破る奇跡の大金星を挙げ、自身初のベスト4 という結果であった。 めでたしめでたし。
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